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日々雑記

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2024年 10月 18日

レインライトセンサーの再交換顛末

レインライトセンサーの再交換顛末_a0015198_09234639.jpeg
「悲しくて、悲しくて、とてもヤリキレナイ〜♬」

由仁町(ゆにちょう)にはこのような名前の川があり、SNSなどで有名になっていたりする。

元々はアイヌ語なんだけど、もっと違う表現はなかったものかねと思うが、まさか今の時代にここまで有名になるとも思っていなかっただろうな。


でだ、BMWにはオートライトとか自動間欠ワイパーとかが付いてるが、その昔のサンヨン時代には「天下雨滴」ってのを後付けしてワイパーの間隔を調整したりしたもんだった。
後付けのオートライトはサンヨンの猛者が自作されている。

その後はオートライトもレインセンサーもメーカー純正になり便利になったもんだと思っていたが、ここ最近になってちまたで「BMWってオートライトの消灯までの時間が長すぎやしないか問題」ってのがにわかに湧き上がってるみたいで、それをどうにかしようって動きが各方面で見られるようになった。

確かに日本車のそれを見ると暗い場所(トンネルなど)から明るい場所に出た際に直ぐに前照灯が消灯されるような設定になっているが、BMWのある年度の車両は消灯までに約2分(120秒)の時間を要する。
これは国によっての考え方の違いもあるらしく、前照灯は自車を目立たせるために出来るだけ消さない方向に動いていると言う話も聞いた事がある。
他にはHID時代の前照灯の寿命を長持ちさせる意味合いもあるとか。

確かに車両が目立つのは大変良いと思うが、いつまでもダラダラと前照灯が点灯しているのは、この国では対向車のドライバーから「ねぇいつまでライト点けてるの?もしかしてライト点いてるの気づいてないの?バカなの?それとも外車にはオートライトなんて便利なものは付いてないの?値段高いのに?」って思われなくもないので、出来ればこの辺は日本人気質の「他のクルマもその位で消えてますんで」という同調系で行きたいところだ。

そこで動画サイトやネットを探ってみると、BMWの前照灯の消灯時間を早める方法が出てきていた。
車両別に色々と出てきているが、肝心のF10に関しての情報がない。
まぁその辺は一緒だろと高をくくっていたが、そうは問屋が卸さないのがBMWの良いところであり悪いところでもある。

車両によってはコーディングでどうにかなることもある様だし、レインライトセンサーを交換するだけで上手く行くこともある様だし、その両方をしなければならないこともある様だし、情報が錯綜しているというか、情報が断片的で統一見解的なものは無い。
まぁその辺は別にショップさんじゃないから、自分の車の情報だけあればそれで良いって話だから総合的なものは必要ないっちゃぁないし、それに5シリーズではG30になると消灯時間が早まってるらしい。
もしかしたら日本のユーザーの声がウルサくなって多分短時間タイプのセンサーが採用されたのかもしれない。
それに今は前照灯もLEDが主流だしね。

と言う事でREAL OEMで検索してみると、やはりセンサーの型番はどんどん変わっている。
それが何を意味するのかは判らないが、
ふむふむ、そういうことね、センサーの問題なのねと勝手に判断するバカオーナー(やっぱりバカなの?)。
ただ自分がこのことを知ったその当時は、F30の情報しか判らず、F30同様センサー交換とコーディングでどうにかなると思っていた。

駄菓子菓子、そう上手く行くこともなく。
取り敢えず自分はダメ元でセンサーを新しい型番にしてみることにした。
センサーを交換するのはそれほど難しい作業ではなく、ルームミラーの化粧カバーをを外し、ミラーを固定しているUFOキャッチャーの爪みたいな感じのものをどうにかこじ開けてミラーを外し、センサーのケーブルを抜いて、センサーを固定しているバネ状の金属板を外し、センサーを撤去、フロントガラスとの接着面のジェルを綺麗に拭き取り、新しいセンサーを貼り付け、金属板を取付、ケーブルを挿し、ミラーを取り付け、化粧カバーを装着するという手順だ。
F30ではこの後にコーディング作業が必要な場合があるが、F10ではパラメータにそのような項目が見当たらなかった。

ここで最初の問題となるのが、ミラーを固定している爪のこじ開けだが、最初はおっかなびっくりどうにか外すことが出来た。
もし万が一にもフロントガラスを割るようなことになると、交換に大体30万くらいの費用が発生してしまうらしい。
今はフロントガラスにセンサー類が沢山付いてるから、単純にガラス交換10万円ねってわけにも行かないのよね。
まぁ万が一にもガラスが割れて交換なんて事になると、KAFAS2からのアダプティブハイビームみたいな話の世界に飛び込む話にもなるのだが、保険が効かない状態でのガラス交換は出来れば避けたい訳で。

センサーを取り付ける際に必要な専用ジェルパッドはディーラー定価で5000円ほどらしく、とある筋から類似品を入手したが、それは正規品から比べて大変お安く1枚1000円ほど。
ただしこれが後にとんでもないことになるとは思いもしないわけで、と言うかセンサーを何度も交換するようなことをする人間はいないので、今回発生したとんでもないことはパッドが粗悪品だとかそういうことではなく完全にイレギュラー案件だと思う。

それでもどうにか新しいセンサー(末尾977の中古品をeBayで入手)を取り付け、いざ動作確認!
ん?どうにも挙動がおかしい。
暗くなった状態を作っても10秒くらい前照灯が点かないし、明るくすると今度は2秒くらいで消灯する。
動画サイトで見た「おかしな挙動」になってるではないか!

識者の方数名に状況を相談したが、そんな話は聞いた事がないって答えが返ってきた。
ただこれは自分の早合点の可能性が高く、数日後には元通り「暗くなって直ぐに点灯、明るくなって120秒後に消灯」と元に戻っていた。つまり何も変化が無い!(ダメじゃん)

当初の異常現象は恐らく車両のコンピュータがセンサー交換により一時的にバグったためと思われた。

で、ほぼ同時期生産の車両を所有されていたM氏(って伏せ字にしてもバレバレのあの方)にかくかくしかじかと質問してみたら、氏は末尾879のセンサーを取り付けたそうだ。
そしてそれは暗くなると即点灯、明るくなって数秒後に即消灯となっていた(動画サイトでも確認済み)。
コーディングは恐らく施工していないとのことだった。

F10はどうやら該当センサーへの交換でコーディングなしでも行けるようだ。
そうなったら自分も末尾879のセンサーを入手すべく各方面を漁ること数日、そして発見。
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またまた話は前後するが、末尾問題の以前に「もしかしたらセンサーが中古だからダメだったんじゃないか?」とバカの考え休むに似たりってことで、末尾977の新品センサーを入手していた(やっぱりバカだな)。
その金額35000円程、ディーラーで購入するよりは安いが、今回の目的には全く意味がない買い物であって、完全に「勉強代」となってしまった(実は他にも沢山の勉強代を支払っているのだが恥ずかしいのでここには書かない)。

なのでもしFシリーズの5、6、7辺りにお乗りのオーナー様で、うっかりフロントガラスを交換しなければならなくなったって時には、手つかずの純正新品のレインライトセンサーがあるので一声お声がけ頂ければ幸いである。

さて、末尾879の見た感じ純正新品と思われるレインライトセンサーを入手し、とある休日の朝に交換の儀を執り行う運びとなった。

何度も動画や関連サイトを見て手順は完璧に覚えているし、一度交換した経験があるので作業手順にはなんら問題はない。
ミラー裏の化粧カバーを外し、ミラーを固定しているバネ状の金具を注意深く開いてミラーを外し、レインライトセンサーを固定している金属板を外し、さてセンサー本体を剥がし始めるが、これがなぜだか一向に剥がれる気配がない。
初回の交換時は何の問題もなくセンサーはフロントガラスから剥がれ、ジェルがガラス面に残ったくらいだったのに、今回はびくともしない。
優しくセンサーの遠位端をこじるが、1mmも動く気配はない。
「え?なんで?」
背中にイヤな汗が流れた。
手先にもう少しだけ力を入れてみた。
するとセンサーのプラスチック筐体からバキッとイヤな音が聞こえた。
センサーの遠位部分にはテープ状の配線があり、傷つきやすい形状になっているので注意しながら操作したのに、どうやらそれ以外のプラスチックの部分が割れたようだ。
うわぁ万事休すかと思ったが、ここで作業を中止するわけにも行かない。
患部をスマホのライトで確認するが詳細がよく分からない。
なぜ全く剥がれない?、もしかして社外品のパッドが強烈な粘着力をもつものなのか?
そうなのだ、社外品のパッドの粘着力が強力すぎて、後は外気温が低いことも手伝ってかセンサーがフロントガラス部分にぴったり張り付いてしまっているのだ。
こうなったら取り付けられているセンサーには申し訳ないが破壊してでも取り除くことにしようと思った。
ただし接着している相手はフロントガラス、割ったら体育座りで済まない金額の商品だ。
ガラス部分に力は入らないようにセンサーの隙間に内装剥がしやピッキングツールを差し込み、どうにかフロントガラスとジェルの間に隙間を作り、静かに剥がれてくれるのを待つことにした。
一日千秋の思いと言っては言い過ぎだろうが、本当に長い時間が掛かった気がする(それでもきっと1分くらいだろうけどね)
この感覚、歯を抜く時に歯と歯根膜を剥がす感覚と似てるなぁなんて、休みの日くらい仕事を忘れれば良いのに、ある種完全に病気だな。
ゆっくり時間を掛けてジェルを剥がし終えた瞬間、頑なにフロントガラスに張り付いていたセンサーの一部分は後部座席にまで飛んでいく勢いだった。
どれだけ強く固着してたんだか。
ガラス部分にはジェルは全く残っていなかったが、念のためイソプロピルアルコールと不織布ガーゼで拭き取り、あとは末尾879の新たなセンサーを取り付け、ミラーを取り付け、カバーを取り付けてどうにか作業終了。

久しぶりにハイリスク・ローリターンの作業を終えることが出来た。
作業の途中で何度か「ギブ」と思ったが、ここでやめてもどうしようもないし、全ては自己責任のDIYであるからして最後まで責任を持って作業しなければならないと自分を奮い立たせて頑張った甲斐があった。

そして摘出時に木っ端みじんになったセンサーがこちら。
レインライトセンサーの再交換顛末_a0015198_09234542.jpeg
こちらの勉強代約1万円。
判った事、F10はF30のようなコーディング施工をせずセンサー交換のみで多分大丈夫。
多分って何だ?って?。
まだトンネルを通ってないからはっきりしたことは言えないけど、いつも利用しているデパートの自走式立体駐車場から出たときにサクッと前照灯が消えた気がするので多分大丈夫、きっと大丈夫、もしかしたら大丈夫。
本当は積丹(しゃこたん)方面のトンネルをくぐる場所で検証するのが一番良いんだろうけどね。

今回の作業は純正部品から純正部品への交換なので、完全に吊しの範囲の作業と自分的には認識しているため当然のごとく異論は認めない。

教訓、
初物ヒトバシラーは痺れる。
F10の後期型は末尾879のセンサーが良さそう(n=2)。
運良く新品のセンサーを入手出来た場合は、そこにジェルパッドが付いているので改めて購入しなくても良いが、直径30mm、厚み2mmくらいの透明ジェルパッドはアウディにも採用されてるらしいので、アリエクなどを探せば売られてるし、アマゾンでも似たような別の用途の商品は売られてるので、それで代用している人もいるのでいろいろ調べて頂く事をオススメする。
F10の情報は見つけられなかったがF20、F30、ミニなどの情報はネット上に沢山転がってる。
ちなみにGシリーズなど新しいお車にお乗りの方は全く不要な情報です。
あと資料から確認した方の話では、G30用のセンサーも使えるんじゃないかという未確認情報もあるので、ヒトバシラーになってみたい方は其方も試されては如何だろう。

これがこの先どなたかの有益な情報とならんことを願って筆を置く(20年経過しても全く進歩のない自分がまた露呈した)。


by Wonderfullifewith | 2024-10-18 18:25 | くるまのこと | Comments(2)
Commented by f10-d5 at 2024-10-19 17:57
こんばんは、マル運です。

消灯時間の短縮化おめでとうございます~
って、簡単に喜んでは言えないです(^^ゞ
器物損壊の事案まで発展されていたとは・・・お疲れさまでした。
ジェルの取付け粘土が純正品とは違うとは、勉強になりました。でも、私の現行車では大丈夫であります(^^ゞ

破損したセンサーは「セメダイン・CA-522 PPXセット」で復活させられないですかね?
写真を見ると、ジェルも付着しているから無理ですかね。。。

11月の下旬に渡道を検討中であります(プジョーで)
Commented by Wonderfullifewith at 2024-10-20 09:10
マル運さん
どうにか無事終わりました。
一時は行くも地獄、戻るも地獄になってどうしようかと(笑)。
まぁこれも自分が選んだ人生なので、楽しんでいくしか無いですね。

手稲山が少しですが白くなりました。
峠は道路が白くなってる画像をTwitterで確認しました。
お気を付けてお越し下さい。
4WDなんですから、スタッドレス(19吋4本20諭吉但しタイヤのみ)を新調して是非愛車で!(笑)


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