2018年 01月 23日
貴女の笑顔が私の活力
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「ここの範囲は試験に出すから、しっかり覚えておいてね」
「えーっ、ここ難しいから嫌だぁ〜」
「難しいからって覚えなかったらその先に進めないだろうがよ〜」
「・・・・(しょんぼり)」
「じゃぁ今日はここまでで終わります。」
「起立、礼、ありがとうございました」
「はい、おつかれさん、今度は月曜日ね」


教室を出て職員室に向かうと職員さんが「お疲れ様で〜す」と迎え入れてくれる。
この年になると変則的ダブルワークはかなり大変だが、ほんと大した額ではないがそれなりに実入りもあるし、こちら側の知識も改めて再確認出来るから疲れることは疲れるがそれなりのリターンもある。

「お疲れ様です」
「あ、ありがとうございます」
淹れて貰った珈琲を飲みながら頭の中をリセットする。

「そろそろ年末ですね。忙しくなりますね」
「そうだね、『師走』って位だから忙しくなると良いですよね」
「でもあまり忙しくなると自分が判らなくなりません?」
「確かにそんな感じになることはあるけど、うちらは月給とは名ばかりで歩合給みたいな仕事だから、忙しくないと色々と問題が出て来るんですよ。ほらボーナスとか、ボーナスとか、ボーナスとか(笑)」
「あ、そうか、そうですよね、そう言う時期ですもね。」


12月になれば世間は年末商戦とかクリスマスとか賞与とか、ちょっと浮かれた話題が沢山上がってくるのだが、視線を変えるとそれはとても大変な事だったりする。
賞与の原資を確保せよ!が最重要課題になってくる自分としては、12月は出来れば無い方が有り難いってことは絶対大きな声では言えないので小さな声で呟いてみる。

大企業のようにどどーんと数ヶ月分が年末賞与として支給出来れば良いのだろうけど、悲しいかなこちらは零細企業。
雀の涙と言ったら雀達から「私たちの涙の方が多いです」とクレームが来そうな額の、「おいおい、賞与の袋の方が高いんじゃねーか?」と嫌みを言われそうなレベルで支給出来なくてごめんなさいとしか言いようが無い様なあるような無いような。

なぜこの時期になると賞与の支給額に大手の数字を出してくるんだ?といつも疑問に思わないではないが、世の中そんなに頂いている人がどれくらいいるのか調べて欲しいものだわ。


「年末はやはり何かお買い物とかされるんですか?」
「いや、これと言って何も買わないですね。誰かにプレゼントするとかもないし。」

独り身になって何年になるだろうか。
あの忌まわしい事故さえ無ければ自分の老後も変わっていただろうにと思ったりする。
そう考えたところで居なくなってしまった家族はもう戻っては来ない。
飾った写真のその顔だけが自分を見て笑ってくれる。


「でも寒くなったから温かくて軽いコートを買おうかな?と言う気持ちはちょっとだけあるんですよ。頂いた商品券もあるし(笑)」
「そうなんですか?。デパートで買うんですか?。さすがですね(笑)」
「いやいや、たまたまデパートの商品券があるから買うだけで、普段はデパートでなんて買い物はしないですよ」
「デパートって品質は良いけど、やっぱり高いですよね」
「そうそう、高いの。だからなかなか買えないの(笑)」

そんな他愛もない話をしながら、でもその時間が自分にはとても心地よかったりする。

これってもしかして恋なの?

いい歳して今更恋も何も無いだろと言う様な意見も聞こえてきそうだが、男なんていつまで経ってもそう言う気持ちは何処かにあるんだと思う。
某有名作曲家が「数年前から男性機能がない」みたいなことを言っていたが、そんな事まで言わなくても良かろうにとじっと我が身を案じる今日この頃。
もし自分がそんな状況になったら、清水寺から飛び降りて死ぬ(違)。


愛と恋の違い、心がどこにあるかってのは流行歌の歌詞などに出て来る話で、下心があるのが恋、真心があるのが愛とか、恋には刺激を、愛には安心をなんてのもあったり。
恋を愛にするにはどうするかなんて事を真面目に考えたりする年でも無いし。


「そう言えばそろそろ誕生日ですよね」
「え?覚えていてくれたんですか?」
「えーっとほら今はSNSとかで誕生日が表示されるじゃないですか。だから」
「ありがとうございます、うれしいです。」

嬉しいと言われるだけでこちらも嬉しくなってしまう。
本人は無意識なのかも知れないが、相変わらず回しが上手い人だ。
てかこっちが勝手に回されてるって感じがしないでもないが、それでも良いじゃないか。


もしこれが恋だとしたら・・・、それは下心があって相手の人とどうにかしたいと自分の心の中で思っているのだろうか。
でもそれはあまりにおこがましいからあまり考えたくはないのだけど。
薄ら禿げた50過ぎのおっさんがキモイって話しだしね。


「そうだ、折角なので僕に誕生日プレゼントをさせて下さい」
「え?プレゼントですか?頂けるんですか?」
「いつもお世話になってますし」
「凄く嬉しいです。嬉しいですけどなんだか申し訳ないです」
「良いじゃないですか、それにまだステーキも食べに行ってないですし(笑)」
「そうでしたね、300gステーキも腹筋チェックもまだでしたね(笑)」

あれからお互い忙しくて仕事以外で何処かで落ち合うことも全然ない状態が続いていた。
なのでその先のあんなことやこんなことも何も無いままに徒に日にちだけが過ぎていたのだった。

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「何か今欲しいなと思うものってあったりします?」
「え?、今ですか?・・・、無いことはないんですけど・・・」
「遠慮しないで言ってみて下さいよ。そりゃあハリーウィンストンの時計とか言われたら被せ気味にごめんなさいって言いますけど(笑)」
「ハリーウィンストンって高いんですか?」
「まぁものに依ってだと思いますけど、1000万とか?」
「え〜?そんなの全然住む世界が違うんで判らないです」
「ですよね、自分も雑誌で見たことがあるくらいで本物は見た事も無いです(笑)」

冗談交じりに超高額なものを出してみたが、それに関してはリアクションがなかったのでホッとする自分。
あまり高級ブランドに詳しい女性も怖いからね。

「私ね〜、シャネルのバッグが欲しいの〜♪」とか肩につかまりながら猫なで声で言ってきたらグーで殴ってやるって感じだ。


「私も冬のコートとかマフラーとか欲しいなと思ってたんです」
「あぁ良いですね、コート。それにしましょう」
「え?良いです良いです、そんなの申し訳ないです」
「良いの良いの、じゃぁ今度コートを見に行きましょう」
「え〜、ありがとうございます(嬉)」



妄想の話だからさ。
脳内恋愛なら文春にも追いかけられないし(芸能人かよ、笑)。


by Wonderfullifewith | 2018-01-23 19:27 | うちのこと | Comments(4)
Commented by TAK at 2018-01-23 23:57 x
こんばんは
文才ですよね、流石でございます。
これをちと真似てみたいと思う今日この頃・・・
文才ないから無理ですけど(爆
Commented by Wonderfullifewith at 2018-01-24 18:33
TAKさん
夜な夜なこんなことを考えてるキモいおっさんです(^◇^;)。
でもこれで頭と体の劣化が少しでも遅らせられるのなら安いものですよね。

自分もこんな良い思いした事なんて生まれてこの方、ただの一度も無いですよ♪。
Commented by 地区男 at 2018-01-25 17:50 x
この器、もしかして『Mたつ』ですかね?

たちポンに、たち天。
こんなに良質タンパク質を摂取しちゃったら、溢れ出ちゃいそうですね!?(汗)

ボクも、美味しいの食べたいなぁ~(貧)

Commented by Wonderfullifewith at 2018-01-26 09:21
地区男さん
これは赤レンガテラスのビル3Fにある居酒屋です。
Mたつさんには恐れ多くて、出掛けられません。

タチ天とタチポン、私の口には一口も入っておりません(;。;)。
なので蛋白摂取は特売の木綿豆腐でどうにかしております。
よってラフィラ裏での蛋白消費までは少し足りません(アホ)。

あ〜あ、自分も温泉に泊まって美味しい料理に舌鼓を打ちたいなぁ(謎笑)。


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