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日々雑記

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2005年 01月 07日

掛け軸に

この家に引っ越したとき、奥方が友人から頂いた掛け軸を床の間に飾った。
そこには「幸せは、いつも自分の心が決める。みつを」と書いてある。
なるほどなぁである。
みつをって人、自分は良く知らないが、たぶん詩人なんだろう。中学生だったか高校生だったがこの人の詩を引用して文章を作ったら、学校の先生が馬鹿にしたなんて記事が新聞に出ていた。みつをって人は山下清画伯みたいな人なのか?

その昔テレビCMで
「幸せーってなんだーっけなんだーっけ♪」という様なフレーズがあったが、そこでの幸せは「ポン酢醤油があること」と言った、きわめて他愛のないものであった。
ポン酢醤油があるだけで幸せになれる。
水炊きをしようとして冷蔵庫を開けて、そこにポン酢醤油があるだけで幸せになれる。
そこに大きなダイヤの付いた指輪があっても、その人はきっと幸せに思わない。
他人がとやかく言おうと、本人はポン酢醤油に幸せを見いだせるのだから、誰も否定するものでもないだろう。
「ポン酢醤油よりもダイヤだろ!」と誰も言えないわけである。

イマヌエル・カントは「幸福はものに求むべからず、心に求めよ」と言っている。
孟子は「豈(あに)敢えてさらにまた何をかこれを心外に求めんや」と言っている。
メーテルリンクは青い鳥の中で「幸福の鳥は家の中にいる」と言っている。

時代を超えて、人種を越えて、職業を越えて、やっぱり幸せってのは「心」がどうかってことなんだなぁなんて、ちょっと思ったりして。

幸せってやっぱり他人と比較するものじゃなく、自分の尺度で決めるものだね。

by wonderfullifewith | 2005-01-07 15:42 | Comments(0)


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