2009年 09月 18日
残念な大人達の休日
休日、天気晴れ。
もたもたしていると、後数ヶ月後には空から白いものがやってくる。
急がなければ、愛車が土に還ってしまう。
あ、今年からは屋内保管になったから大丈夫か。
でも見えない部分では、土へ還る準備は着々と進んでいる訳で。

てことで、石狩某所の秘密基地に置いて、「捨てんの?マフラー」交換作業を執り行った次第である。
そもそも何でマフラー交換などと言うことになったかと言えば、こちらの冬は路面凍結防止のために、道路に塩カルをまき散らす風習がある。
その風習のために、車の下回りの鉄製品は、物理の授業で習った「酸化還元反応」の元に、土に還っていくことになる。
自動車の排気装置もご多忙に漏れず、その餌食となってしまう訳だ。
それをいくらかでも食い止めようというのが、今回の目論見の主たる所である。
ただ、錆びにくいマフラーは購入すれば諭吉さんが大挙して手元から居なくなってしまうほどの高額商品。
おいそれと手を出せるものではない。
そこに救いの手をさしのべてくれた、ある奇特な御仁がいらっしゃった。
「余ってるから使うならどうぞ」と頂くこととなった。
ありがたい、ありがたいm(__)m

そうなれば後は取り付けであるが、幸いなことに北の大地にもの方々が沢山いらっしゃる。
心強い。
「場所、いつでも良いですよ」
と言って出掛けてみれば、そこには強固な鉄板が敷かれていた。
「1枚800kgですから。」とは場所を提供して下さったのお言葉。
当然人力で動かせるものではなく、それ相当の機械があってのことである。
そこに車を乗り入れ、組合の三大合い言葉の一つ

「命掛けずにウマ掛けろ」を実践し作業と相成った。

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ウマを掛け、下回りを覗く。
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「ダメだわ、ボロボロだわ」。本当にボロボロだ。

見事に土に還る寸前の決定的写真。
そんなパンドラの墓の片隅残っていた「希望」的、錆びていない部分を見つける。
「掃き溜めに鶴」「地獄に仏」「瓢箪から駒」(は違うか)とでも言えそうな感じの部分がこれ。
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マフラーハンガーが掛かる部分だけは、こすれて錆びていない状況であった。
だが、そのハンガーを掛ける金属部分の上に目をやると、ハンガーを止める金属そのものが腐食していた。
ハンガーのゴムが切れるか、その前に鉄板が腐り落ちるかどっちが先だ?という感じ。

気を取り直してマフラー後部に目を向けてみる。
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パーツが渾然一体と化している。
こちらに至っては、腐食が進みまくりすぎ。
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この後作業の進捗状況にとんでもない邪魔が入るとは、この時点では思っても見なかった訳で。

現場仕事をする上で大切なことは、やはり「一服」である。
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残念な大人達の休日にふさわしい秋晴れ。
周りにはウマに乗せられた解体車両風な外車とそこに付随していたと思われる部品数点。

一服が終わる頃、タイチョーが仕事の途中に立ち寄ってくれた。
そしてマフラーをみんなで観察。
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最高首脳会議を開く匠の面々。
「あれが、こうなって、そうして、こうして・・・」
色々と作戦会議を開いているようだ。
ようだというのは、当事者である人間はこれらの作業に全く無知な訳で、ほとんど写真係と化していた。判っていたこととはいえ、悲しい。

一服も終わり、作業開始である。
その前に、以前作業を行ったサビチェンジャー塗布だが、見事に黒く変色していた。
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これは黒サビ?
一応その上からシャシコートクリヤースプレーを厚塗りしておいた。
これで大丈夫であろう。

車の下に潜り、ボルトにラスペネをスプレーし、ボルト取り外し作業に取りかかるが、12mmと13mmの間みたいなサイズに変化しているボルトとナット。さびを取り除きメガネレンチを掛けるが、見事に舐める。
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全くネジが回らない。
仕方がないので、フランジの間に見えるボルトを切断することにする。
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火花がアチチチチっ!
グラインダーが届かないところは、地道に金鋸でシコシコシコシコ
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「腕に乳酸貯まってきて、口からヤクルト出てきそうなんですけど」と言いつつ、腕を動かす。
そんな時にも、やはり平日であれば仕事をしなければならない人もいる訳で。
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仕事の電話をしつつ作業を進める。
この辺まで切れれば後は力業で勝負。
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グイッとボルトをねじ切って撤去。
疲れた_| ̄|○。

何とかそんな作業も、何人かの残念なおじさん達の力を持ってして終わらせることが出来た。
そしてついに新しい排気装置の装着である。
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なにやらガスケットが取り付けられている。もう一つの方のガスケットは崩壊していた。
「ガンガムで行きますか」
「ガンガム?」
「えぇガンガム(笑)」
「ガンダムじゃなく?」
「そうガンガム」
判る人には判る単語のようだ。
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品名「ガンガム」。なるほど。
パテの方は昔の石膏ギプスみたいなもので、包帯の方は最近のギプス包帯のようなものと言えば、判る人まで余計に判らなくなったか。
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水に2〜3秒漬けて良くしみこませるって、そんな短時間で良くしみこむのか?と言う疑問が沸くのは、やはり素人だ。

で、せっかくなので取り付ける前に触媒後方の穴を覗いてみた。
排気温センサー?
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良く判らないが、なにやらセンサーらしきものが突き出ている。
何にせよ「触らぬ君に立ったりしない」ではなく「触らぬ神に祟り無し」だ。
匠の技により、つなぎ目をガンガムで目張りしてしまう。
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これで排気漏れも大丈夫だろう。
段々形になってきたような気がするが、常にカメラ片手にいる自分は一体何の仕事をしていたのか。

ボルトで固定。
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一応ステンボルトを使ったが、異種金属のために「後に錆びます」との助言を頂く。
最初55mmは長いので短いのでも十分ですという情報を頂いて、30mmのボルトを購入したが、これが寸足らず。タイチョーにお願いしてパシリをして貰い、その場でブツを入手。
タイチョー、ありがとうございますm(__)m。
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無事取り付け終了。
「(ボルトの取り付け角度が)美しくないなぁ」と匠。
出来れば水平とか平行にボルトを止めたいと言っていたが、それではボルトを締め込むことが出来ないため、このような固定方法(純正も)であることで了解頂いた。
取り敢えず仮留め終了。

ここまで来て、純正マフラーから金具を取り除く作業を行うことにした。
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朽ち果てているマフラー。
ドライバーでつついていたらアリがやってきた。エサだと思ったのだろうか。
腐った鉄板を捲って観察している匠がいたので一言
「クワガタいますか?(笑)」
腐った倒木と同じ扱いである。
ここの部品としては3つから構成されているが、最初の写真の通り完全に1つの物体になっている。
取り外そうと思ったら、ボルトがこの状態に。
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「あははは・・・・」
笑うしかない。
反対側も同様だったので、仕方なく力業で摘出を試みる。
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ボルトを縦に切っていく匠。

なんとか取り外した後も
「ボルトが抜けるはずなんですけど」って事で色々行うが、最終的には
「揉み出して新たに穴開けましょう」って事になる。

どんどん自分の領域から遠い世界になってきた。
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なぜか工具箱に金属用ドリルビットがあったので、それで6mmの穴を開ける。
てゆーか、これを再利用することに問題がありそうだ。

マフラーを固定しなければ帰ることも出来ないので、取り敢えず6mmのネジで留めるが、6角ボルトではなくプラスドライバーで留めるタイプのネジ(笑)。
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何にせよ留まれば良いし、純正マフラーよりも遙かに軽いので、暫くは大丈夫であろう。

腐食もかなり進んでいたので、これはディーラーにパーツをオーダーした(なんと千葉に在庫有り!)走行中にマフラー落としたらシャレにならないしね。

左側の留め方は、元オーナーさんに確認したところ、ややアクロバチックな固定を要するとのことだったので、新しい金具が来たらやり直そう。
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これでもちゃんと留まってるんだけどさ。

バンパーを装着して確認したところ、やや左に寄っている。
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やり直しの時に微調整が必要だ。

つなぎ目部分にマフラー包帯の施術を行う匠。
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途中、現場に出ている職人さん達が面白そうに覗いていたが、果たして仕事は大丈夫なのだろうか?(笑)

朝9時から始めて、終わったのが3時過ぎ。
その間昼食も摂らずにモクモクと作業をしていた残念な大人達。
「こんな事をしていて良いんだろうか?」と自問自答していたら、
「北の大地で一番に残念な大人になった人ですから、これからも先陣を切って下さい」と励ましだかなんだか判らない言葉を頂いた。
最近は後続の方々の活躍が目立つので、そろそろ引退したいと考えていたのだが、どうもそうは問屋が卸さないようだ。

ま、近所の中古屋に後期型があったことを全員が確認していた辺りで、完全にドングリの背比べだとは思うのだが。
「幾ら後期とはいえ、型式よりも高い値付けって一体どうよ!」みたいな話で盛り上がってしまった。
いや、それよりまだ売られてるって事に敬意を表すべきか?。

さて、装着後の騒音、もとい排気音だが、インナーサイレンサーのお陰で、え?お陰で?
「2km先からでも判りますよ(笑)」とのご意見を頂いた。

何にせよ、これで腐食からの心配は少しだけ無くなった訳だ。

最後までご尽力頂いた匠諸氏に感謝申し上げますm(__)m

by wonderfullifewith | 2009-09-18 18:28 | くるまのこと | Comments(15)
Commented by マカオのヒデ at 2009-09-18 19:49 x
いいなぁ。
作業中の綺麗な画像…
Commented by JG at 2009-09-18 21:03 x
先日は結構なブツ、堪能させて頂きましたm(_~_)m

しかし、・・・朽ちてますね。(ここで”笑”の字が入れれませんマジ)
どうです?マシンの咆哮は・・・(^^ゞ
535はアイドリングが高いので気がひけますが、まわせば540よりかなりおとなしいほうですよ。
是非ともコイツの性能を満喫してくださいまし。
Commented by コバ at 2009-09-18 21:17 x
すばらしい!
一瞬ですが、ユニック車に吊り上げられているのかと思いました。(笑)

>「2km先からでも判りますよ(笑)」とのご意見を頂いた。
音声付きでYouTubeにアップお願いします。(爆)
Commented by at 2009-09-18 21:23 x
>535はアイドリングが高いので気がひけますが、まわせば540よりかなりおとなしいほうですよ。

はい、↑この人嘘つきですね。。(~_~;)
とにもかくにも、無事の装着おめでとうございます。
これからも先代、私の分までボーボーいわせてやって下さいまし。m(_ _)m
Commented by at 2009-09-18 21:27 x
追記

>インナーサイレンサーのお陰で、え?お陰で?

お陰加減、それは外してみれば良く良~くわかります。( ̄ー ̄)

さて、左側の「金具」ですが、次回調整時にうまくいかなかったら
逆に付けてみて下さいまし。。
Commented by JG at 2009-09-18 21:39 x
同じく追記(^^ゞ

ワタシ ウソ ツカナイ アルヨ (^^ゞ

http://www.cool-bmw.com/detl1001.htm

ココニ ショウコ ノコッテル アル コノマフラー
535 540 トリツケマエ トリツケゴ (>_<)
Commented by コロすけ at 2009-09-19 07:34 x
昨夜は、御疲れ様でしたm(_ _)m
貴重な体験と楽しい思いをさせて頂きました。
>そろそろ引退したいと考えていたのだが、どうもそうは問屋が卸さないようだ。
常に、北のトップを突っ走りください!

場所は作成?しましたが、案外、何もしてませんO(≧▽≦)O
近日中に、再度施術しましょう。
Commented by wonderfullifewith at 2009-09-19 08:37
ヒデさん
写真撮ってる人間、ほとんど作業してないんで(^_^;)
時々仲間に加わって、判ったフリして「ふむふむ」って言ってるだけでした。
Commented by wonderfullifewith at 2009-09-19 08:39
JGさん
何を思ったかこの最果ての地で再び復活しております。
確かにアイドリング自には、周りが苦笑いするほどの音ですが、走り出してしまえば「それほどでもないですよ」と本当なのか慰めなのか判らないお言葉を頂いております。
Commented by wonderfullifewith at 2009-09-19 08:40
コバさん
音、結構なものです。
今までM20エンジンの音ってかなりなものだなぁと思っていましたが、それが子供の寝息程度に聞こえるようになりました(笑)。
Commented by wonderfullifewith at 2009-09-19 08:41
G様
今のところ、回しても良い感じの音が響き渡っています(笑)。
Commented by wonderfullifewith at 2009-09-19 08:42
JGさん
ははは、あちらのサイト内コメントに思わず笑ってしまいました。
ごめんなさいって(^_^;)
Commented by wonderfullifewith at 2009-09-19 08:44
コロすけさん
昨日はお疲れ様でした。
貴殿の技がなければ、何も出来なかったと思います。
ありがとうございました。
再施術、宜しくお願いいたしますm(__)m
Commented by tak@札幌 at 2009-09-19 11:30 x
おつです

インナーサイレンサーのおかげで2kmってことはなくなったら5kmすね!
Commented by wonderfullifewith at 2009-09-19 12:51
tak@札幌さん
サイレンサーは外せないですヨ(笑)。
でも音的にはボクサーっぽく為っちゃって(^_^;)


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