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日々雑記

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2015年 08月 14日

墓参ドライブ

一身上の都合により「夏休み」とか「お盆休み」は設けていない。
職員さんが都合を合わせて勝手に休みを頂いている。
ま、貧乏暇なしの典型みたいな仕事だ。

それでも丁度世間様がお盆休みなのと、自分の定期休業日が重なったこともあり、一応跡取りなので実家方面まで墓参に出掛けてみる。
と言っても家族は先日の関西旅行のツケで終日勤務となってるし、娘も「久しぶりの全休、但し夕方から歯科医院」って事で自宅待機。
墓参につきあう人間はいない。

つまりは何時ものようにそれぞれがそれぞれの行動。

昼前に家を出て去年の教訓を一切活かさずに下道を選択したものだから、案の定275号線の渋滞に巻き込まれてイライラしつつ、脱水予防のためにしこたま摂取した水分のために尿意を我慢しつつ何とか地元の墓地到着。
墓石を綺麗に掃除したあと寺の納骨堂に手を合わせる。

にしても寺の中にある団地みたいな納骨堂に納められている「暫く前からいるみたいだけど、一体君は誰なんだい?」という遺骨の処遇は今後どうしたら良いものなのだろうかと、一応の跡取りは少しだけ悩む。

寺の住職にも訊いてみたが、ハッキリした答えを貰ったこともなく、父親が生きていた当時からそいつはそこにあって「誰か判らんけど、これも何かの縁だから置いといてやれ」って事になっているのだが、本当にそれで良いのだろうか?。
遺骨となってしまってるから、住民税も扶養義務もないから別に良いんだけどね。


折角の晴天、墓参だけで帰るのも勿体ないので、地元を少しだけぶらつく。
知人宅の田んぼ横に車を駐めて短い夏を感じることにする。
墓参ドライブ_a0015198_15302604.jpg

最近は屋根を黒くするのが静かなブームのようだが、自分は青いまま。
墓参ドライブ_a0015198_15302207.jpg
黒くするのなら最初から黒くなってるヤツを買うってのが一番じゃないか?と思っては見るものの、果たしてその屋根だけ黒いヤツって幾らするのか調べたらとてもじゃないがおいそれと買えるような金額じゃないことを知り、やっぱりあとから黒くする方が安上がりなんだなと当たり前のことを思ったり。

ちなみに屋根が黒いタイプの車を買うとして、毎月の支払いを安くするためには頭金を500万位入れると良いらしい。
そうすると月々の支払いが凄く少なくなるらしい。
そのシミュレーションの月払いを見た瞬間に一瞬だけ心が揺れた感もあったが、頭金の額を知った瞬間に笑うしかなかった。
500万あったらF10の中古が買えるでしょ(笑)。



角度を変えると高速道路が見える。
墓参ドライブ_a0015198_15304814.jpg
ここはかつては祖父が開拓した山の畑のど真ん中で、高速道路開通の折に土地を売った場所。
土地を売ると今まで実家に寄りつきもしなかった身内がこぞって顔を出し始めるから面白い。

自分はこの土地の所有者から2代離れているので、当時の売買のやりとりの恩恵は全く受けなかったが、その代わり今になってこの土地の固定資産税の支払いだけはしっかりと受け継いでいるという、なんだか凄く貧乏くじを引いた人生。
独り占めしたらそれなりの金額だったみたいだけど、兄弟が多いってのはこんなときに思い切り損(笑)。
一人当たりの取り分は、有名企業の賞与程度になっちゃったみたい。
車の頭金にもならないわ。

折角だから高速道路の近くまで行ってみることにした。
墓参ドライブ_a0015198_15304585.jpg
畑のど真ん中を高速道路が通過している。
当時自分は大学生で、いわゆる「地主のコネ」でここの建築現場のアルバイトをさせて貰っていた。

大した仕事はしていなかったが、ここに写っている橋梁のコンクリート容積を計算する仕事をしていた。
青焼きの図面を見ながら数字を拾って、それで計算して事務員さんに申告。
それを元に事務員さんがコンクリートミキサーの会社に電話をしてオーダー。

なんて事はない立方体の体積を求めていただけだが、その当時は高速道路の作り方を一から教わったものだった。
見える部分から10m以上も掘り下げて、そこに土台を載せる杭を何本も打ち込み、その上に土台を作って柱を立てている。
凄い作業だった。

あれから30年位経過して全くぐらついてないって事は、当時の自分の算数のレベルは建築工学にも応用出来るレベルだったと言って過言ではないだろう。
なのでこの辺を通過する時はちょっとだけ「大丈夫か?」と思ってくれても何ら差し支えない。

写真左側には山があって、そこでは養蜂業者さんが蜂蜜を作っている。
一応家賃が発生しているが、山の畑の年間使用量はアカシヤの蜂蜜2本(約4kg)。
ガキの使いか?(笑)と思う感じだが、これも気持ちだから有り難く受け取っておく。
でも今年はまだ家賃が納められてないなぁ。
墓参ドライブ_a0015198_15305384.jpg
山から里の方面を見る
この道を下っていけば実家がある。
いつかは取り壊さなくてはならないのだが、まだ人が住んでいるためそれが何時になるか判らない。
勿論その場合の取り壊し代金も跡取りの自分が支払わなければならない。
損な役回りだ。
「取り壊す位なら、いっそのこと火を付けた方が良いんじゃないか?」と冗談交じりに言ったら、事情通からは「火を付けた方が片付けるのに高く付く」と言われた。
早まらなくて良かった。

折角なので墓地の上にあるスキー場(跡地)頂上にも登ってみる。
当時と全然変わってて驚く。
そこから写した我が田舎。
墓参ドライブ_a0015198_15312478.jpg
何にも無いんだよね。
だから地名がそんな名前ってわけじゃないけど、限りなく限界集落的な雰囲気。

4時までに帰らなくちゃならないのであまりのんびりもしていられない。
何時もケツカッチンな休日。
色々逆算したら昼食を摂る時間が無い。
なのに帰りも下道を走るケチ(高速使えよ)。
美唄焼きそばを買おうと「コアビバイ」に寄ったのに商品がなく茫然自失。
しかたなく美唄から北村を抜けて新篠津を通過して、そこでねずみ取り現場と遭遇して難なくスルー、当別に入ってあいの里手前の札幌大橋で少しだけ渋滞に巻き込まれ、それでもどうにか歯医者の送迎に間に合う。
大事な装具を忘れてほぼ無駄足だった歯医者の治療、空腹のあまり娘に対してマジギレする父親、中二病の娘よりタチが悪い。
子供が変にグレない一つの方法として、親がそれを上回る位にどうしようもないってのも一つの方法かも知れない(苦笑)。

結局夜ご飯は回転寿司で天麩羅そばとゴボウ天を頂いて終わったお盆の休日であった。


休日明け、
「今日はやってますか?」の電話に若干辟易しながら、
「ハイ喜んで〜!」と炉端焼きのオヤジのように働くのであった。

180kmほどの夏のドライブは雨にも当たらず楽しいものだった(と言うことにしておこう)。


by Wonderfullifewith | 2015-08-14 19:14 | くるまのこと | Comments(4)
Commented by d5svb98 at 2015-08-15 09:25
こんにちは、マル運です。

お墓参り、お疲れ様でした。
跡取りならの悩みも・・・私も、長男です・・・が、財産は無く、借金だけの悩みで御座います~(^^ゞ

アカシヤの蜂蜜、買うと高いですよ
それを頂けるだけでも良いことかと(^O^)
Commented by Wonderfullifewith at 2015-08-15 14:06
マル運さん
全く農家の長男って言うだけで色々な事が降りかかりました。
親が死んだ時に色々な判子を押したのが良くなかったようです(苦笑)。
でももう押してしまったので最後まで頑張ります。

アカシヤの蜂蜜、そうなんですか。
自分はあまり食べないのですが、家族等は時々パンなどに付けて頂いてます。
Commented by miu_north at 2015-08-16 02:32 x
あまりにも見慣れた景色すぎるわww
スキー場は行ったことないねー。その下は通り道だったけどね。
奈井江町立の特別養護老人ホームは、綺麗だし、いいよ。
老後はあそこにしましょう。
(なぜか町が黒字って知ってた?)
Commented by Wonderfullifewith at 2015-08-16 07:18
みうさん
3号線を走って白山に入る?
うちは高速降りて2号線を戻ってくる感じよ。

奈井江町の特別養護老人ホームは父親の時に順番待ちって言われたわ(笑)。
今から予約しておかないとダメかもね。

町が黒字?
だって町が税金を使うところ無いでしょ(笑)。


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