2015年 06月 19日
雲海を見ることが出来るのはやっぱり運かい?
半ば自分のライフワークとなってる気がしないでもないトマム雲海テラスツアーだが、今年もその時期がやってきた。

トマムまでは拙宅から片道約150km、その9割が高速道路という運転疲労度としては恵まれた条件。
ただし高速料金が掛かることもそうだが、一番の問題がこの行事を行うに当たっての時間帯だ。

雲海が発生するのは極々早朝なので、その時間に現地に到着するには自宅をほぼ深夜に出なければならない。
ほぼ深夜に出掛けるに辺り、若い時期であれば「貫徹上等」って感じで行けたと思うが、50を過ぎた齢でそんな事をしたら、雲の上どころかうっかりあの世にまで逝ってしまう可能性も出てくるため、就寝時間を出きるだけ早くしなければならない。

そんなわけで、雲海一つ見に行くと言っても、前日からの用意が必要となる。

その1
自分の休日であること。
夜中から早朝に掛けての行動なので営業時間までには帰宅していられることは可能だが、そこから仕事をする力は残っていない(と思う)ので、出掛けるのは帰宅後何もしなくても良い休日が必須条件。


その2
目的地の天気予報、トマムのツイッター、雲海ブログを確認し、雲海発生率などを検討する。
雨だったり、雲海選任が予想する雲海発生率が極端に低いような場合はパスする。


その3
出掛ける前日はさっさと寝る。
起床は午前2時頃なので、出来れば午後8時には眠りたい。
が、自分の仕事は基本午後7時までなので、就寝時刻までには1時間しかないためこれはほぼ不可能。
それでも出来るだけのことを頑張って、何とか午後9時には意識を失うようにしなければならない。
これに失敗するとかなり辛い。


気象状況、雲海発生率、睡眠の3つが上手く行けば、あとはひたすら車を走らせるだけ。
夜中にそーっと家を出て、車を納めているガレージまで深夜にテクテク歩くおっさん、見つかれば職質必至。


この日の出発は午前2時過ぎ。
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あとで判ったことだが、出発がちょっと早かった。
この時期のトマムのゴンドラ運航開始時刻は、午前5時。
車を順調に走らせることが出来ればドアツードアで2時間あれば良いので、2時過ぎに出ても到着は4時過ぎ。
いくつかの長いトンネルを潜り、無心で車を走らせる。
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運転時間2時間を予定していたが、実際は4時ジャスト位に到着してしまった。
それでも自分より先に3名ほどの客が待っていたから、世の中暇な人は結構いるものだとちょっと安心。
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こちらのホテル宿泊者かも知れないし、そうじゃないかも知れない。
もし宿泊者じゃないとしたら、それはもうかなりおかしな人と言って差し支えないだろう。
この状態で約1時間待機。

その間トイレに行ったり、ゴンドラのチケット(1900円)を購入したりして時間を潰すわけだが、その間にちょっとしたハプニング発生。
自分がトイレで小用を足していた際、個室から何やら声が聞こえる。
どうやらどこかに電話している様で、聞くとは無しに聞こえてきた内容は

「閉じ込められたので誰か係員を呼んで欲しい」。

どのようにしたらそのようなことが起きるのか判らなかったが、これはただならぬ事なので、直ぐさま近くにいる従業員さん(女性)に状況を説明した。

本来ならば自分が助ければ良いのだろうが、電話の主は「係員を呼んで欲しい」との要求だったために自分が出て行くことを断念したのだ。

その後閉じ込められた人がどうなったかまでは判らないが、ニュースに出てきてないところを見るときっと係員によって救出されたのだろう。


そして午前5時ちょっと前、いよいよゴンドラに乗って雲海テラスへ向かう。
その際チラリと列の後ろを見たら、そこにはビックリする位の人数の客が並んでいた。
ホテル宿泊者の列だ。


早く来すぎたかも知れないと思ったが、1時間前に来ても良かったんだなと自分を慰めるおっさん。

その後4番手でゲートを潜ったわけだが、先導者が自分より年配の方だったため、歩様が極めて遅い。
よって自ずと自分がその人達を追い抜いてしまう形になり、ついには「一番にゴンドラに乗る客」となってしまいちょっと嬉しいやら恥ずかしいやら。


ゴンドラに乗って行く先を見ると思いっきり曇天。
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(これは下りの時に撮影した参考写真)
ゴンドラを待ってる間のアナウンスでも「現在の所テラス付近は雲中(雲の中)となっておりますが、山頂付近まで行けば雲海が見られるかも知れません」と言っていた。
雲海見物、ハードル高し。


でも乗ってしまったものは仕方ない、あとは運を天に任せるしかない。
終点に着いたのでゴンドラを下りてテラスへ向かう。
その瞬間の景色がこれだ。
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見事なまでの雲中_| ̄|○

高速料金、ガソリン代、ゴンドラ代が一瞬にして水の泡。
途方に暮れるが、地上のアナウンスで「頂上付近に行けば見られるかも知れない」と言っていたのを思いだし、勝手知ったるトマムの山、山頂に向けてカメラと三脚を背負ってテクテク。

テクテクと出来たのは最初の30歩位で、それ以降は「ゼーハー、ゼーハー」、心臓が口から飛び出るかと思う位にしんどい。
朝露にズボンをべちゃべちゃに濡らしながら歩くこと10分。
カメラも水浸しになりながらこれ以上は道がないって所まで進んだ時に見えた視界がこんな感じ。
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ついに全面雲海に遭遇!
つまりは山を登ったことで雲の上にまで上りつめたって事。
本来ならテラスでこの景色が見られるのだが、ちょっとだけ頑張った甲斐があった。

トマムタワー方面にカメラを向ければ、そこにも見事な雲海。
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遂に夢の雲海、それも全面雲海だ。
苦節3年、念願叶った瞬間であった。

しばらくシャッターを切り続けて無事下山。
途中まで登ってるこれ以上上に行くか逡巡している客に「上に行くと見えますよ」と助言してテラスに戻り、午前6時前には特に長居することなくゴンドラで下山。
以前は2時間位雲中状態で粘ったこともあったが、見ることが出来た時には1時間も滞在しないのである。

ゴンドラで下山途中もすっかり雲中だったが、気分爽快。

車に乗り込み、来た道を引き返す。
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クルーズコントロールをセットしてのんびり走行していたその時事件が起きた。

バックミラーを見ると、そこには赤色回転灯を点滅して自車を追尾する一台の車。
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アップにするとこんな感じ。
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直ぐさまステアリング左にあるクルーズコントロールのスイッチをダダダダっと数段下げる(笑)。
相当慌ててたようで、ステアリング右側のオーディオ音量スイッチまで押して下げていた。
ついでにこの際だからブレーキも踏んじゃえって感じで一気に減速。
たぶん法定速度内で走行していたはずだが、ここの最高速度は70km/h(爆)。


グイグイ近づいてくるかな?と思ったが、これ以上距離を縮めてくるような気配がなく、逆に少しずつ距離が離れていったので、おそらくは道路形状(コーナー)の問題で自車の速度測定が叶わなかったと思われる。
測定可能な距離まで近づいた時にはこちらは法定速度になっていたため(ってことはやっぱり超過してたのかよ)、それ以上の追尾を諦めたんだろう。

正直な話「万事休す」と思ったほどの距離だったから、今回は本当に運が良かったとしか言いようがない。
雲海の神が味方したとしか思えない。

「我々は常に傍観者でありたい」の言葉を思い返した瞬間だった。


その後は誰にも気づかれないように少しずつ速度を上げ、8時に無事自宅到着、フロントガラスとバンパー周囲の虫を綺麗にして何事もなかったように雲海見学は終了となった。

ただ、学校に登校する娘と家の前ですれ違ったことで「うちのオヤジは何やってるんだか」と思われたことは間違いないと思う。

by Wonderfullifewith | 2015-06-19 18:54 | くるまのこと | Comments(11)
Commented by d5svb98 at 2015-06-20 01:26
こんばんは、マル運です。

ついに、見られたんですね(^O^)
私も、死ぬまでに1度は見たいと思っております。。。

こちらに帰って、自宅に届いていた新聞を見たら、17日の朝刊にトマムのテラスから撮影された、雲海の記事が出ていました(^O^)
17日の夜に、函館に来られなかったわけが分かりましたよ(笑)

傍観者で済んで良かったですね(^O^)
Commented by Wonderfullifewith at 2015-06-20 07:17
マル運さん
死ぬまでに一度は見てみたいと思ってたので、これでもう生きている理由の一つが消えてしまいました、って訳にも行かないのでひたすら頑張って生き続けます。

後ろに回転灯が見えた時には全身の毛穴から汗が出た気がしました。
久しぶりに焦った瞬間でした。
Commented by ミッチョ at 2015-06-20 09:03 x
ついに満願成就ですね。うらやましいです。
オーロラを見るよりも難しい光景ですね。
Commented by miu_north at 2015-06-20 09:12 x
苦節3年ですかー。
これで、後ろ髪引かれる案件がひとつ片付きましたねw
あ、先に髪がかた(ry
Commented by Wonderfullifewith at 2015-06-20 11:17
ミッチョさん
オーロラを見る方が遙に難しいですよ。
だってまず「纏まった休みを確保する」って時点で私にはほぼ無理ですから(^◇^;)

オーロラもそうですけど、満天の星空ってのも見てみたいと思ってます。
Commented by Wonderfullifewith at 2015-06-20 11:18
みうさん
3シーズン目にしてようやくです。
これで残り少ない後ろ髪を引っこ抜かれる心配が消えましたって、お表出ろ〜(笑)。
Commented by miu_north at 2015-06-20 20:36 x
い・や・で・すww
Commented by kotodaddy at 2015-06-20 20:57
雲海、おめでとうございます~^^
今までも何度か記事になっていましたが、今回は素晴らしい海っぷり(?)ですね。
写真でも「すげ~」となってしまう時って、実際の光景は絶句ものですから、さぞや
溜飲を下げられたことでしょう。

と、雲海もさることながら、最後の部分。自分の事の様にハラハラしてしまいましたよ。
シフトダウン&エンジンブレーキでの減速ではなく、ブレーキガツンのブレーキランプ
点灯だと、イコール確信犯と判断されて速攻で赤灯って聞いてましたがそうでもないんですね。
ところで、この後方に向けたパトカー写真はどうやって撮ったのでしょう・・。
Commented by DOK at 2015-06-21 01:39 x
ハヤシサン
運転中にそういう写真撮るのはケータイで会話しているよりも危険な行為ですよ。
それとも、同乗者の方が撮影したのですか。
Commented by Wonderfullifewith at 2015-06-21 07:29
kotodaddyさん
遂にやりました。
ヘロヘロになりながら山を登り、振り向いた瞬間に見えた時は冗談抜きに声が出ました。

シフトダウンとブレーキですが、こうでもしない限りはどうしようもない状況だったというか、後は野となれ山となれって感じでしたね。
でも測定出来なければ現認もクソもないのでどうしようもないわけで。

後方の写真ですが、流石に後ろを振り返るような行為は出来ませんので、左手でカメラを持ってブラインドでシャッターを切ってました。
日頃鍛えたアクションカメラマンのテクニックがこんなところで活かされるとは思いもしませんでしたね(笑)。
Commented by Wonderfullifewith at 2015-06-21 07:31
DOKさん
ご忠告ありがとうございます。
男脳なので一度に二つのことが出来ず、運転中に電話をすることはほぼ不可能な自分ですが、カメラを耳の位置に置いてシャッターを切ることはそれほど大変なことではありませんでした。
だからといって自慢出来るような行為でもないので他の方に推薦するとかそんな事はありません。

流石にこの時は同乗者もおらず、単身での運転でした。


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