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日々雑記

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2014年 04月 14日

一般的諸注意事項

車高調を装着している方のどの程度が走行状況によって車高調整をされているかは判らないが、北の大地には雪が降る季節ってのが存在する。

その時期はアスファルト路面は全て姿を消し、圧雪、アイスバーン、轍、雪の塊など車にとって凶器となる物体があちらこちらに存在する。
それでもあの方のような神がかった人がそれらを綺麗にしてくれるのだが、大通りは良いとしても一本裏道まではその整備が行き届かないのが事実。

なので悪路となってしまった道路を走行するには、夏のような低姿勢では無理がある訳で、それも手伝って自分「車高調」を組み込んだ次第、と自分の行為を思い切り正当化してるように聞こえるかも知れないけど、その通りなので何も気にしないで下さい。
車高調なら夏場は低姿勢を保ち、冬場はノーマル然とした車高になり、裏道でも轍に嵌まって亀さん状態にならなくても済むと思っていた。

ところがだ、取り付けたことであらためてハッキリしたのがKWの車高調の困った点が一つある。
それは「スプリングを受ける部分のお皿の主成分がプラスチックであること。

筒の部分は錆びないステンレスで構築されているが、お皿が弱いプラスチック(一部金属部分あり)では操作において色々な不具合が生じてしまう。
但しこの不具合も、ある作業事項をしっかり遵守すれば問題ないと思われるので、その辺を書いてみるが、ほとんどのオーナーさんは恐らく取り付けて貰ったショップさんで調整して貰ったり、もしくは「一度(高さを)決めたら二度と車高調整しない」のかも知れないからどうでも良い話かも知れないけど、もしかして数年後、世の中にF10の中古車がある程度こなれた金額で流通してくる頃になると、自分で色々やってみようと思うオーナーさんが出てくるとも限らないので、一応書き残しておこう。

それは
調整用のお皿を廻すときは、高圧洗浄機などでショックのねじ山の汚れをこれでもか!と言うくらいに洗浄しておく。
これを怠るととんでもないことになる。

自分は適当な程度の清掃の後にお皿を廻したことで、ねじ山に入っていた小石が絡みつき、プラスチック製のお皿のねじ山を壊してしまった。

前回は調整用のお皿を廻すフックを掛ける部分を欠かしてしまって、今回はねじ山を潰してしまった。
自慢じゃないがこれで考えられる凡ミスは全てやったことになる。
たぶんこの2点のミスを行ったF10ユーザーは自分を置いて他には居ないだろうと言う自負はある。
自慢と言っても良いかも知れない。
この先の人生で仮に履歴書を書くような事態になった際、特技・資格の欄にこの事項を書いてしまおうとすら思える行為。
弄りぶっ壊し有段者を名乗っても誰もそれを否定することはないだろう。


前回のフックを掛ける部分を壊したのは前輪、今回はジャッキアップすれば簡単に廻ると言われている後輪。
前回の時はお皿を新調(部品5250円+送料1050円)したが、今回は出来るだけ使えるものを使って見ようという考え、と言うか原因が分かった時点で新品のお皿を手配していなかったので再利用せざるを得なくなったというのが実際の偽らざる状況。

こちらの名匠二人のお力を借りて、後輪足周りをバラす。
鬼ニュートンで締め込まれているショック下部のボルトを、「うっ」と言う短い言葉と共に外してしまうK氏、その間自分は車内でショック上部のボルト3本を緩める。
下が緩んだことを確認して上のナットを落とさないように外し、下のボルトを除去。
キック一発でショックがゴロンと外れる。
その後一人がローターハットなどを足で踏みつけつつ、もう一人がショックを知恵の輪状態の足周りから外部に摘出すれば完了。
これをお一人で行った前倒しで行こうよ主宰者様の功績は素晴らしいと言わざるを得ない

あれはやったことがある人じゃないと判らないが、一人でやる作業じゃないと思う。
勿論自分には到底出来ない。

兎にも角にも単体になったリヤショック、取り外せば後は何とか力業でお皿を廻すことが出来るだろうと思ったが、どうしてどうしてこれがものすごく堅い。
どのくらい堅いかって?。
お皿を万力で挟んで、ショック下部の穴に適当な長さの棒を入れて、それで力任せに廻したら万力からお皿が外れてしまうくらいに堅い。
名匠二人と顔を合わせて苦笑いしてみる。
実は車両装着状態で堅くなったお皿を廻そうと孤軍奮闘していた際、勢い余ってレンチが外れてその結果リヤフェンダーに下唇を強打し、暫く唇がいかりや長介さん状態になっていた。
そんな状態で仕事をしていたので、当然クライアントさんからは「どうした?」と聞かれる始末。
どうにもこうにもまさか車弄りしていて怪我しましたなんて口が裂けても言えない訳で、理由を口ごもってると「奥さんに殴られたの?」とこれまたスマッシュヒットな回答を寄せてくれるからうちのクライアントさんもなかなかな人が多い。

てなわけで、
再度万力に挟み込み、スプレーグリスを塗りながら渾身の力で廻して何とか回り出す。
今回はお皿を外しネジ部分の検証を行うこととした。
ここまで堅いには何かが起きているはずだと睨んだのだ。

お皿を外すにはその丈夫に存在するバネを外さなければならず、その為にはアッパーマウントを外さなければならない。
アッパーマウントを外すにはアッパーマウントのトップナットを外さなければならないのだが、その内側に9mmのネジが付いている。
この9mmを固定しつつトップナットを外さなければならないのだが、今回も逃げのあるメガネレンチなどを駆使してネジを緩めることに成功したが、継ぎ足しソケットと9mmのコマを使った方が楽に出来そうな雰囲気で、後日検証してみたらバッチグーだった。
次のバラシが何時になるかは判らないが、次回はその方法でバラしてみようと思った。
その際は名匠二人にまた頭を下げることになると思うが、その内いつか「ま○つ」へのご招待をしなければならないだろうな、なんて書くとY浜や浪花に単身乗り込んでる人が金の力と自分の地位をフルに活用して登場しちゃうんだろうと思うとうっかりしたことは言えない。


無事にアッパーマウントとバネが外れたので、ひたすらお皿を外す事を頑張るオッサンたち。
何とか外れたお皿のねじ山を見てしばし茫然自失。
ねじ山の1/4が潰れている。
お皿を無理矢理廻したツケが回ってしまった。

58mmのタップなんて持ってるはずもなく、ねじ山再生を断念したオーナーは潰れてしまった部分をカッターで切除することにした。
これである程度お皿の回転は楽になるが、ねじ山が減るって事は、お皿を押さえる力も減るって事で、そうなれば万が一の時にはバネが外れて後輪の片側だけ見事なまでのシャコタンになり、場合によっては最悪ショックの軸がアッパーマウントを突き破る可能性も出てくる様な気もしてきたが、今はとにかく足周りを組み直さなければどうしようもないので、減ってしまったねじ山に関しては今回は取り敢えず「不問」とした。
あとは自己責任だ。

あとはバラした逆の手順でショックを組み直し、車体に装着。
下から支えて貰いつつショック上のボルトを固定。
ここで穴にボルトを挿入する操作でしばし手こずるが、それでも何とかナットを留めることに成功した。
あとは上部ナットを3つ締め込み、下のボルトを留めれば終了。
ここは1G締め込みは要らないらしいが真相は?。

車高も調整出来たが、心の中の何処かにねじ山が減ってることが気がかりなのは正直な話。
それでダメ元で色々なことを試みてみたが、ここから先の事はほとんど遊びの領域。


以前お皿の一部を壊して交換したものを捨てずに取って置いたのでそれを確認したところ、ねじ山はほぼ無傷状態だったためこれを再利用してみるか?と思い立つ。

通常この様な使い道をする装置
一般的諸注意事項_a0015198_18332476.jpg
メガネの洗浄やその他繊細な器具などの汚れを浮き出してキレイにする超音波洗浄器。
メガネ所有者の方はご家庭に是非一台確保しておくと良いと思われるが、多少高額な機材なのが難点。

この装置の中にある程度キレイに洗浄したお皿を惜しげもなく投入。
一般的諸注意事項_a0015198_18333028.jpg
ジジジジジと言う装置の音の中、キレイになっていくお皿。
実際は事前洗浄でかなり気合いを入れてキレイにしたので、この工程での汚れ落ちはそれほどでもなかった。

キレイになったお皿
一般的諸注意事項_a0015198_1833368.jpg
バネがこすれた部分の汚れは致し方ないが、ねじ山がキレイなのが嬉しいと思う時点で何かが間違ってる。てゆーかこの様なものを持ち込んでキレイにしている時点で完全に間違ってる。

お皿の裏面
一般的諸注意事項_a0015198_18333993.jpg
フックを掛ける部分の半分以上が欠けている。
かなり力を入れて廻した結果だろう。
実際はここまでしなくてもお皿は廻るはずなのだが、何か操作の方法に問題があったのかも知れない。

潰れたネジ部分を金属用パテで盛ってみる。
一般的諸注意事項_a0015198_1833439.jpg
ジャッキアップするとバネのテンションが掛からなくなる後輪になら使えそうな気がするが、これをまた交換するとなれば,ジャッキアップしてウマを掛けてショック下の鬼ニュートンで締め込んだボルトを緩め、リヤスピーカーのネットを外してスピーカーを留めてるトルクスネジ3本を外して、どうして穴に対してオフセットした部分にナットがあるんだよと文句を言いながら首振りジョイントを駆使してどうにかナットを緩め、その緩めたナットをその辺に落とさないようにドキドキしながらつまみ上げて、ショックを蹴り倒して外した後にローターハットをグイッと押さえ込みつつショックを摘出しなければならないことを考えると、萎える。

再度書くが(やる人はいないと思うけど)
お皿を廻す前に、ショックの筒部分の汚れをキレイにすること。

by wonderfullifewith | 2014-04-14 20:04 | くるまのこと | Comments(10)
Commented by コロすけ at 2014-04-15 07:10 x
で?いつやります?いつでもいいですよ!
Commented by wonderfullifewith at 2014-04-15 07:26
コロすけさん
いつって・・・、一応木曜日の内職終わりの午後から塗装工場(隣空きました)のお部屋をお借りする予定で、色塗りのついでに何かするべか?と思ってはいますが・・・。


Commented by たくみちゃん at 2014-04-15 09:20 x
この皿って
ネジ山がバリ山(表現正しいですか?)じゃないですか~
精神衛生上この皿の再利用もアリですね!

実際のところ
先日の削った皿でもぜんぜんOKかと思いますけど

色替えオフついでに皿交換しちゃいますか?
Commented by wonderfullifewith at 2014-04-15 09:33
たくみちゃんさん
確かに山は完璧ですね。
これは皿を廻すフックの部分が壊れてるだけなので、この様な修復で再利用可能だと思います。
ただ、アレをこうしてあーしてどうしてこうなってよっこいしょってやってクルクルクルって廻してグイッと入れてせーのってやってもう少し右とか言いながら嵌めるのってやっぱり大変ですよね。

色塗り、ジュラルミンみたいなギラギラ色って出るもんですかね。
Commented by kotodaddy at 2014-04-15 09:47
>ねじ山がキレイなのが嬉しいと思う時点で何かが間違ってる
笑いました。
超音波洗浄器。「おー、コレを持ち出すか!」と、その徹底した作業工程に
驚愕です。って言うか、ご自分で所有されてるんですねぇ。
私はメガネ店の軒先で無料でやるものとばかり思っておりました^^;
Commented by wonderfullifewith at 2014-04-15 11:06
kotodaddyさん
超音波洗浄器ですが、以前から欲しい欲しいと思ってた機材の一つで、何かの時に勢いでポチりました。
仕事で使いたかったのですが、大きいものですと何十万もするんですよ。
さすがにそこまでは出せませんでしたが、満足行く買い物だったと思います。
眼鏡屋でにっこり笑って「洗浄お願いします」と言えば通常は大丈夫ですよね。
Commented by BONBY at 2014-04-15 11:54 x
えっ!おごってくれるんですか?
絶食後、出向きますので宜しくお願い致します。

潰れたネジ山はネジピッチが同じタップを用意し潰れたネジ山に当ててグリグリなぞると復活しますよ。削り過ぎない様に注意して下さい。
手遅れ?(笑) 新しいお皿を潰したら試して下さい(何個買うんだ爆)


Commented by Wonderfullifewith at 2014-04-15 11:57
BONBYさん
ほら来た(笑)。
貴殿の場合、交通費がほぼ0で来れちゃうから怖いんですよねぇ(笑)。

ねじ山作るかって話にもなったんですが、さすがに58mmもの製品は手元に無かったので断念しました。
次の時(ってまたあるんかい)には挑戦してみます。
えぇ資格・特技に「弄りぶっ壊し」って書けるほどのスキルの持ち主ですから。
Commented by hiro.E39 at 2014-04-15 13:16 x
高圧洗浄のチェックカードつくらないとイカんですね~(笑)

車高調整は下げたら上げないが基本です!
冬用セカンドカーが一番の解決策ですね、やっぱし。

ア○アなんていかがです?セカンドカーに!セカンドカーにですよセカンドカーに。

Commented by wonderfullifewith at 2014-04-15 13:22
hiro.E39
「ケルヒャー使え!」ですね(笑)。

車高調って車高調の名前でありながら車高調じゃない使い方がセオリーなんですね。

セカンドカーで灰汁亜ですか。
まぁセカンドカーならありですね、あくまでセカンドカーなら(牽制爆)。
保管場所があれば冬用車を直ぐにでも考えるんですが、それがないので困ってます。


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