2013年 04月 28日
我が愛車、吊し状態で車高が調整できるようになっている(と頑なに言い続ける)。 ちょっと車高が下がりすぎていたのでそれを修正しようと思っていたのだが、車高調整用のお皿ってのが難儀なことになっていて、バネ式の車高調の場合、お皿がバネの受け皿になっているため常にテンションが掛かっている。 車高を上げるためにはそのバネの力に抗う様にお皿を回していかなければならない。 お皿を回す専用レンチが付属しているのだが、これもイマイチの精度なのか、例えるならばホームセンターで購入する安い「DIYで組み立てる棚」に付いてるドライバーやレンチの類に近い物(の様に思われる)。 そんなレンチでお皿を回してたら、レンチが引っかかる角を舐めてしまいにっちもさっちも行かない状態になってしまった。 車高調なのに調整出来ない状態で一冬を過ごしてしまったら、せっかく塗ってもらったバンパー下には無数の擦り傷、そしてエンジン下のアンダーカバーにも見事なささくれが出来てしまっていた。 これはやはり常識的な高さに戻した方が良かろうって事で、お皿交換の儀を執り行うこととなった。 奇しくも季節は黄金週間。 当方はそんな物には余りご縁がない仕事をしているが、一部のセレブは「しっかり休みます」って感じな訳で、そのような方の数名にお力をお借りして作業を行った。 F10の足回り交換はサンヨンやE39から比べると遙かに簡単。 ボルト(ナット)を5本の脱着でサクッと作業が出来る。 必要なのは場所とお仲間のお力、そしてそれなりの工具。 簡単に手順を紹介するが、F10の足周り交換をDIYでやっちゃう人って、自分が知る限りでは「前倒しで行こうよ」の方位かな? 一般的オーナーさんなら、行きつけのショップさんがあって、そこに「じゃぁお願いね」って感じなんだと思う。 でもそれを敢えてやらない(やれない?)のが北のオーナー(笑)。 先ずスタビリンクを切る。 E39などは薄い17mmのスパナがないと交換が難しい様だ。ナットの位置が違うので一般的なメガネレンチで作業可能。 次にショックの下部分を外す。 下のネジが外れたら次はエンジンルーム内のトップボルト(ナットではない)を緩めて、ロアアームを下げるとアームからショックが外れる。 下からショックを支えつつトップボルトを3本抜くとショックはするするっと降りてくる。 摘出されたステンレス製の筒を持つショックアブソーバー一式、ちなみにアッパーマウントは純正流用。 今回の作業の目的はお皿交換なので、トップナットを緩めてバラバラにするためにスプリングコンプレッサを装着。 バネを縮めたところでトップナットを外し、バネを撤去。 ダメになったお皿をクルクル回して外す。 土埃が付いている状態で皿を回すと傷が付くので注意。 新しいお皿と交換。ちなみにこのお皿のお値段「新渡戸さんお一人」。 ここもしっかりステンレスのお皿にしてくれていれば、回すのも楽なのに。 何か良い方法でもあるのだろうか? バンプラバーを取り付けてバネを元に戻し、アッパーマウントを載せてトップナットを締める工程に入る。 トップナットを何とか留めようと必死のおっさん3人(一部部分的にモザイク処理)。 だが、なかなかどうしてトップナットを掛けられない。 力的には充分なのだが、どうしても皆笑ってしまい力が上手く入らないのだ。 実はこの車の作業前に1台足回り交換を行っていた強者のお二人、加えてこの後にも実はブレーキ交換の作業が待っているのであった。 そんなわけでなかなか力が入らないのも致し方ないのかも知れない。 出来るだけ楽に作業をしようって事でバネの縮みを最大限にとコンプレッサーを締め付けたのだが、ここで軽いチョンボが確認された。 安全のために工具は適切に使用しましょう。 バネを縮め直して再度トップナットを留めることに挑戦したのだが、そこでバネを縮めるためには上から圧縮する力を最大限にした方が良いだろうって事で編み出されたのがこの技。 K氏の余りに突飛な作戦にナットを持つ自分は笑ってしまいなかなかネジを掛けられない。 水子に乗られたT氏も笑って力が入れられないが、それでも総重量150kgオーバーで押さえつけると、さすがのバネも縮んでいった。 何とかナットを留めることに成功し、その後キッチリ締め込んであとは外した逆の手順で足周りを装着した。 これでお皿も新品になったのでいつでも自由自在に(って訳には行かないが)車高の調整が出来る様になった。 ただ、バネ式の車高調の特性なのか、上げ下げしたい量とお皿の移動量の法則がイマイチ良く判らない。 この辺は全長調整式の方がすんなりいく様な気がした。 軽い全身筋肉痛に襲われながらも楽しい一時を思い出す黄金週間前半の営業時間(仕事しろよ)。 いつも作業を行ってくれるお仲間には感謝感謝の次第。
by wonderfullifewith
| 2013-04-28 11:47
| くるまのこと
|
Comments(12)
Commented
by
mikamikuma
at 2013-04-28 15:18
x
すごいメンバーがそろってますね、、、
この中に私の知っている人はいるのかな、、、 あの頃はあまりメンテの話はしなかったというか、 できなかったんですが、 これからはその話で盛り上がりますね、、、 困ったなぁ~、勉強するったって、今からじゃ(遅、 メンテの話禁止の場合だけ、行きます…_(_^_)_
0
Commented
by
タケ(^^v
at 2013-04-28 17:06
x
Commented
by
hiro
at 2013-04-28 21:43
x
思わずラーメンの汁ふいちゃったじゃないですかぁ~
駅まで迎えに来ていただければ、水子が一人増えましたのに(笑) 車高が高い過ぎるからスプリングシートに負担がかかって逝かれちゃったんじゃないですかぁ? もっと下げてやらないとダメなんです。それがこのKWの吊るしなんです!! もう10日ばかりすると、安全月間の御方から「あれ?これ背高すぎない?」って言われますよ、きっと。
Commented
by
wonderfullifewith at 2013-04-29 07:18
Commented
by
wonderfullifewith at 2013-04-29 07:18
Commented
by
wonderfullifewith at 2013-04-29 07:20
Commented
by
コロすけ
at 2013-04-29 10:00
x
あひゃひゃひゃひゃ(≧∀≦*)
Commented
by
wonderfullifewith at 2013-04-29 11:05
ご無沙汰しております。
その節はありがとうございました。 ステンレスは錆びに強くて良いのですが、ネジがカジったりしやすいのでお薦めはしません。 特に負荷が掛かってる場合は。 組み付けや異物の混入にも気を使いますし。 もしネジがカジっちゃうとお皿だけではなく本体もパ〜に。 多分、本体オネジを保護する意味でプラスチックなんだと思います。
Commented
by
wonderfullifewith at 2013-04-30 09:55
hiroさん
ご無沙汰しておりますm(__)m。 なるほど、何処かに逃げを作ってる訳ですね。 本体がパーになると、自分もパーになりそうなので(笑)、舐めない様に慎重にお皿を回すことにします。 貴重なご意見ありがとうございます。
Commented
by
たくみちゃん
at 2013-05-01 14:55
x
事務所で読んで笑ってしまいました。
水子式は笑えます。思い出しただけでニヤけます。 だけど効果絶大ですよね。 あんな簡単にナットが掛かるんですから、 皆さんにお勧めです(笑) 翌日奥さんから、 何時も部活みたいなノリだよねって言われました(^^;)
Commented
by
wonderfullifewith at 2013-05-01 20:39
たくみちゃんさん
三人(四人)よれば文殊の知恵で、どうにかなるものですね。 やはり物理の法則は絶対だったようで、荷重をかければバネは縮むはキッチリ証明されました。 毎度の事ながら、ご家族様にはご迷惑をお掛けしてすいません。 何かお礼が出来るときには、キッチリさせて頂きますm(__)m。 |
アバウト
カレンダー
LINK
フォロー中のブログ
A Story of A M's small re... 札幌日和下駄 nyankoseek.blog P E D I@T I ... 無題 EOS と kotodaddy My Photo Life G05/F40と子供たち... KitaのEOS Detour Ahead 最新のコメント
ファン
以前の記事
2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 more... タグ
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||