2014年 10月 24日
世の仕事の中にはその道のプロというのがいて、それぞれの人がそれを生業とする事で生計を立てるのが一般的な社会活動と言われるが、仕事や作業の中でも「一般人でも出来る」レベルの作業は個人の自己責任において行ったりして楽しんだりもしている。 いわゆるDIYってやつ。 人に頼む事ははばかれるレベルの作業から、「そこまでやっちゃいますか」ってレベルの作業まで色々だが、DIYで行ったときの達成感というのはなかなか良いもの。 医療や自動車の運転のように「免許を持った有資格者じゃなければ行えない、行ってはいけない」事もあるが、大概の事は「ある程度の知識と技量と道具」があればやってやれない事もない。 自分も「出来そうだな」と思った事は公序良俗に反しないレベルでごそごそと無い知恵を絞りつつ自分で作業したりしていた。 今回も「過去の経験、成功例」を元に作業を行う予定だった。 実際、途中まで行っていた。 が、今回に限り「なぜに出来ない?」という結果となってしまい、プロの手を煩わせる結果となってしまった。 完全に「屈辱的結果」である。 今回行った事はプロに任せるレベルの仕事ではない事は、素人が読むべき書物の中にもその方法が簡潔に記載されているのだからして、一般人が踏み込んではいけないレベルのものではない。 なのに結果としてプロの手に委ねた。 自己嫌悪。 休日、と言ってもやっぱりガッチリ内職が入っているが、ちょっと早起きすれば1時間位の自由時間は確保出来て、その時間があれば過去の経験上作業は完結出来ると結論づけ、愛車を車庫から出してきてジャッキアップする。 ここから先の作業は書物すなわち自動車のサービスマニュアルにもキッチリ記載されている行為であるから、何度も言うが素人が手出ししてはいけないって事は何もないし、どちらかと言えば「その位自分でやれよ」レベルの作業である。 タイヤを外し、しかるべき場所にアプローチすべく準備を整える。 もっと言えば今の車にはジャッキが搭載されていないため、タイヤを外して作業する事は前提にされていないが、実際タイヤを外さずともハンドルを目一杯切る事で作業スペースは確保出来る。 それでもタイヤを外した方が作業はやりやすいし、その方が面倒じゃないと踏んだので今回はジャッキアップしてタイヤを外したまで。 プラネジを外すとタイヤハウスのカバーが取れ、ロービーム裏のカバーが見える。 カバーを反時計回りに回す事でカバーは外れる。 HIDバーナーを確認 ロービームには取り付け用の黒い枠が付いているので、それを外して新規のバーナー(ベロフ製)へ移植する。 バーナーの取り付け穴を凝視すると、穴の上下4カ所に切り欠きがあり、その部分とバーナーの取り付け黒枠の突起が合わさり、嵌めた状態から時計回りに回す事でバーナーが固定されるようになっている。 なんの問題もない。 写真では見にくいが同様の切り欠けがある。 なんの問題もないのだが、作業スペースが極端に狭く「なぜにこの位置にサービスホールを設けた?」と言わざるを得ないような場所からのアプローチのため、指先が攣りそうになりながらの作業を強いられる事となる、が出来ない事はない。 実際数日前にはこの作業を行っている。 取り付け部分の切り欠きとバーナー黒枠の突起を合わせて時計回りに回す・・・・・、まわす?・・・・、あれ?回らない。 ここの作業は以前にも行っており、自分の中では経験済みな訳だから「作業難易度1レベル」のはずなのに、どうして今回は全く回らないのか?、その理由すらわからない。 小一時間バーナーを付けたり外したり、付けたり外したり、付けたり外したりしているうちに内職に出掛ける時間となる。 ここでいったんタイムオーバーとなったので、片側だけバーナーが付いていない状況でタイヤを装着して内職現場に向かい、帰宅後再挑戦となる。 再びジャッキアップしてタイヤを外しバーナー裏へアプローチして作業開始するも、経過は朝と同じで全くにっちもさっちもいかない。 ライトが点かない車はしゃれにならないわけで、でも前回出来たライトを付ける作業がなぜか今回だけ出来ない自分に腹が立ち始める。 渾身の色男パワーを込めて回すも、バーナーはびくともしない。 それどころか中で黒枠のストッパーが外れたのか今度はバーナーが変な向きで止まった状態から摘出する事すら出来なくなった。 完全に詰んだ。 万事休すか?と思ったが、それでもごそごそやってるうちに、手の甲の傷が増えるのとトレードオフのごとくバーナーが外れる。 ほっとする。 再び挑戦、またしても玉砕、手の甲の傷が増える。 そんな事を本当に小一時間やっていた自分。 何やってるんだか ┐('〜`;)┌ そのうち太陽が少しずつ傾いてきておやつ時を過ぎ始める。 物凄く焦り始める。 北の大地の日の入りは早い。 とてつもなく情けなくなる。 誰でも出来そうな作業が出来ない、それも以前出来た事が出来ない。 恐らくは、若い頃には出来た色々な事が出来なくなる老人の歯がゆさってこんな感じなのかなぁとうっすら目に涙をためつつ、体育座りで空を見上げるおっさんひとり。 涙を浮かべて家の前で体育座りになったところで、バーナーが所定の場所に付かなければ夜間走行は出来ない。 屈辱的心情の中でプロに事情を伝え「じゃぁ見てみますね」と言われ、ほんの10分ほどで「付きました」の返事を貰う。 何がダメだったのかすら判らない状況で、あっけない位に作業終了。 「初めてだったら仕方ないわよ」と、うな垂れる背中でタバコに火を付けながら慰めを言われるシチュエーションならいざ知らず、今まで出来た作業が出来ない悔しさ。 老化現象でもない、理由もよく判らない事態。 自分のふがいなさ激しい怒りすら覚える。 考えられる事としてバーナーの黒枠が微妙な感じで、見た目には判らない数値で言えば0.数ミリ歪んで付いていたのかも知れないが、今付いているものを外して再度取り付けようとしてまたドツボにハマる恐れもある中では、それを検証する勇気もない。 やるとしても手の甲と心の傷が癒えてからにしたい。 今回有名メーカーのHIDが2年ちょっとでダメになり、新しいものを入手しようとしてネットの詐欺に遭い、挙げ句の果てにはDIYでの取り付けが出来ずに外注するという、踏んだり蹴ったり躓いたリすっ転んだり状態の一連の顛末であった。 ネタにしてはあまりにお粗末すぎるが、もしDIYで取り付けをと思ってる人が今後いらっしゃるようであれば、注意点は「バーナーに取り付ける黒枠はキッチリ確認、キツイ感じがしたら良くなじませる」くらいだろうか。 ライトの交換なんてそこ位しか注意しようがないような作業である事を最後の言葉にしたい。 現在絶賛自己嫌悪中ですので、こんな私を慰めて頂ける方がいらっしゃれば、上限枠無しの日本銀行券の送付または振り込みでお願いしますm(__)m。
by Wonderfullifewith
| 2014-10-24 18:29
| くるまのこと
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Comments(12)
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タケ(^^V
at 2014-10-24 19:29
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中々。。。いいね!(^^V
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なるほど ぼかぁー こうやって 失敗談を書く方を尊敬しているし そうしたいとも思っています (^_^)
しかし、なぜ うまくいかなかったのか 是非 メカさんから 聞いてくださいませ (^-^)
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Wonderfullifewith at 2014-10-25 07:28
タケ(^^Vさん
相変わらずです(^_^;)
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Wonderfullifewith at 2014-10-25 07:31
chandraさん
私の車いじりの原点は「ハイリスク・ノーリターン」です(笑)。 成功例ばかりを見てもあまりおもしろみに欠けますし、素人がどこに躓くかが判れば、それはそれで一つの症例報告になります。 世の中何でも自分の思い通りにならないって事の証明というか、まぁこうやって書いてるのも自分のスキルの低さを露呈しているだけですが(大笑)。 上手く行かなかった理由はメカさんもわからないと思います。 ただ「黒い枠を触りながら「これ純正品ですか?」と聞いてきたので、バーナーへの嵌まりがしっくりいってなかったんだと思います。
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コロすけ
at 2014-10-25 07:49
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Wonderfullifewith at 2014-10-25 09:21
コロすけさん
まさかの○知症が始まってきてる恐れもあります。 漏れてるのを見たらそっと履かせて下さいね(爆)。 入れ方、そうですよね。 その人なりの方法がありますよね。 最近めっきりご無沙汰なのでその一連の作法を忘れております(違)。 今度あの方に御指南頂かなければなりませんね。 でも「つば付けたのか?」とか言われたらどうしよう?(淫爆)
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hiro.E39
at 2014-10-25 09:54
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Wonderfullifewith at 2014-10-25 14:21
hiro.E39さん
タイヤハウスカバーを撤去すればアプローチしやすいかな?と思ったのですが、ガッチリとした鉄板があって断念しました。 でもhiroさんならお構いなしにサンダーで削っちゃうんでしょうね(笑)。
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BONBY
at 2014-10-25 22:09
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どうしたんでしょうねぇ。
ここは水分が浸入しない様に嵌め合いがしっかりしてると思われますので ちょっと斜めになると入らないのではと想像しますが ・・・・ 34のスモールライトも穴が見えずモチャモチャやってるとランプが外れて ロービームの中にコロ~ンなんて ( えぇ 勿論ロービーム外しましたよ ) それ以来ランプは接着剤でガッチリ固めましたが切れた時の事なんて考えてません。 すっかり冷静さを失ってました (笑)
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Wonderfullifewith at 2014-10-26 22:10
BONBYさん
ほんとちょっとのズレが生じてたんだと思います。 それを補正するだけの精神力が残っていなかった、つまりは心のおごりと焦りですね。 これからは「初心忘れるべからず」で行きたいと思います。 さすがに「バーナー、コーキングでとめちゃって!」とはお願い出来ませんでした(笑)
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たくみちゃん
at 2014-10-28 11:18
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そんな面白い事が有ったんですね。
前を通過して撮影してみたかったです。 体育座りの状態を・・・(怒られる爆) でも時々ありますよね すんなり取れたくせに、その後全然入らないパーツ この前のセレナのフォグバーナーがそれでした。。。 無理矢理差し込みましたけどね(大陸性だし)
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Wonderfullifewith at 2014-10-28 11:30
たくみちゃんさん
ほんとね、必死になってタイヤハウスの中に体を入れて作業してたとき、目尻に「心の汗」が流れました。 上手く行かなかった理由ですが、バーナーを外したときと入れたときの体位が違ったんだと思い込む事にしています。 |
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